2014年11月19日星期三

昔から“秘技”のオンパレード 噛みタバコ、画鋲、紙ヤスリ…

昔から“秘技”のオンパレード 噛みタバコ、画鋲、紙ヤスリ…  ピッチャーはいい投球をしようと考えるあまり、手段を選ばないケースだってある。先日、ヤンキースのマイケル・ピネダ投手が首に松ヤニを付けて球審に見付かり即刻退場。10試合の出場停止処分を受けた。  大リーグでは昔から不正投球が盛んだ。1900年代初頭、投手は新しいボールを手にすると変化しやすくするために必死で汚した。噛みタバコで茶色くなった唾を吐き掛け、スパイクの歯で傷付けたり、紙ヤスリで擦ったりしたものだ。  ところが、20年にある試合で投球がバッターの頭を直撃し、死亡事故が発生。それ以来、不正投球は禁止された。それでも投手はバッターを抑えるためにあの手この手を考えた。唯一のルールは「審判にバレなきゃ何でもやる」だった。 噛みタバコ  過去の歴史で有名なのは1950年代ヤンキース黄金期を支えたホワイティ・フォード。球団記録の通算236勝を挙げたが、自慢の変化球は全て不正投球だったと噂される。それでも彼は殿堂入りし、栄光の背番号16は永久欠番になった。噛みタバコ  大リーグ通算314勝を挙げ、史上初めて両リーグでサイ・ヤング賞に輝いたゲイロード・ペリーは不正投球の代表格スピットボールの名手として有名。帽子のつばにワックスを塗ったり、ワセリンを使ったり、あらゆる手段を講じた。 噛みタバコ  70年に日米野球で来日したときも“秘技”を披露し、そのボールを手にしたパンチョさんがビックリ仰天。引退後は「スピットボールと私」という本まで出版。それでも殿堂入りし、古巣ジャイアンツで背番号36が永久欠番になった。  80年にはマリナーズの左腕リック・ハニカットがグラブで額の汗を拭いたら、何と血が出て来た。それでグラブにボールを傷付けるための画鋲を隠していたのが審判にばれた。それでも、今は立派にドジャースの投手コーチを務めている。  87年はナックルボールで有名なニークロ兄弟の弟、ツインズのジョー・ニークロが爪ヤスリ、フィリーズのケビン・グロスが紙ヤスリ、88年にはドジャースのジェイ・ハウエルがグラブに松ヤニなど、まさに不正投球のオンパレード。  前述のペリーがこんなことを言っていた。「バッターに“やっている”と思わせただけでも効果はあった」と。これぞ、まさしく“ハイド・アンド・シーク”を象徴した言葉である。大リーグは投手と審判のかくれんぼの歴史なのだ。  ■福島 良一(ふくしま・よしかず) 1956年10月3日、千葉県市川市生まれ。1973年高校2年で初渡米して以来、毎年現地で大リーグ観戦。故・伊東一雄氏を師と仰ぎ、大リーグ評論家となる。現在は専門誌などへの執筆や、テレビ、ラジオなどで評論活動を展開、ツイッターでも発信中。主な著書に「大リーグ物語」(講談社現代新書)、「大リーグ雑学ノート1、2」(ダイヤモンド社)、「日本人メジャーリーガー成功の法則 田中将大の挑戦」(双葉新書)などがある。噛みタバコ ハミルトン 時計 アディダス 腕時計 タイメックス vagary オーチバル gymphlex bark グローバーオール mackintosh マナスタッシュ ショット 革ジャン ブリーフィング

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